慈恩の滝

湯布院から日田方面に国道210号を走っていくと、途中の玖珠町に「道の駅 慈恩の滝 くす」があります。

玖珠町(くすまち)は昔から物語や創作の舞台になることが多く「童話の里 くす」と呼ばれています。

この慈恩の滝(じおんのたき)に由来する物語が2つあるので紹介します。


【水龍】

滝の奥の穴倉に龍が住んでいたらしいのですが、おとなしい龍だったらしく、地元の村人たちと龍は仲良しでした。
ところが龍は病気になってしまい、村人たちは治療方法を探しました。
ある日、通りすがりの旅僧が言いました。

「あなた(龍)はこの滝の中ではもう生きられない。でも天に昇ればまた元気になるよ」

旅僧が呪文を唱えると龍は天に昇っていきました。

「ありがとう、お礼に雨を降らせます。水の恵みをどうぞ」

村は豊作になり、清流の里として知られるようになりました。


【大蛇】

1000年以上むかし、大蛇が田畑を荒らしていて、困った農民たちが通りすがりの旅僧に相談します。
旅僧は大蛇と対峙すると、大蛇が怪我で苦しんでいることを知ります。
手に持ったお経で傷を癒してあげると大蛇は落ち着き田畑は豊作になりました。
農民たちは喜び、旅僧に「慈恩寺」と名付けた寺を建立して寄進したらしいのですが、中世の時代になるとクリスチャンで有名な戦国大名大友宗麟の軍によって破壊されたと言われています。


お坊さん凄いですね。
むかしの人たちにとってお坊さんって社会のヒーローだったのかもしれませんね。

道の駅に入りパーキングに車をとめ、横断歩道を渡るとすぐのところに慈恩の滝があります。
アクセスしやすいのが嬉しいです。

滝に近付くにつれ水流の音が大きくなっていきます。
大きな滝つぼに水が注ぎ込む光景はまるで生きた龍のようです。
周囲に冷気が満ちて爽快感に近いものを覚えます。
心地のよい空気です。

ぼくは橋の上から滝を見ていたんですが、階段を降りて滝の裏側に行くこともできます。
ちびっ子や女性の方たちがはしゃいで向かっていました。
滝って自然と人を笑顔にしてくれますよね。
みなさんが滝の裏側に行かれる際は滑りにくい靴や濡れても問題のない洋服等を準備してくださいね。
滑って転んで滝に呑まれたら危ないです。

滝のそばには龍とお地蔵さんがいます。

近所にお食事処もあります。

美のひとときにいかがでしょうか。


【-So-】美容のおてつだいさん

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※写真はTwitterにアップします。